石川県公立高校受験 入試募集定員数と志願動向の予想 【平成30年(2018年)度版】

緑の庭園と校舎

平成30年3月(2018年)に石川県内で中学校を卒業する予定者数は、昨年比で496人減の1万576人です。地区別では、金沢市・かほく市・白山市・野々市市・津幡町・内灘町の県中央地区で昨年比128人減の6856人、小松市・加賀市・能美市・川北町の県南地区で昨年比209人減の2227人、羽咋市・七尾市・輪島市・珠洲市・中能登町、宝達志水町・志賀町・穴水町・能都町の県北地区で昨年比159人減の1493人です。

 

昨年は県南地区が前年比で中3生が増加していましたが、今年は全学区で軒並み中3生が減少。この影響を受けて2018年度の公立高校入試の募集定員数は、昨年比で9クラス360人も少なくなりました。一見すると今年は高倍率になるのでは、とご心配の方もいられるかと思いますが、どうぞ安心して下さい。中3生の減少数の方が集定員数の減少数よりも多いので、平均倍率自体は昨年よりも若干下がる見込みです。

 

2018年度 入試募集定員数と志願動向の予想

 

昨年(2017年)に比べると全体で9クラス360人の定員が減少し、一昨年2016年度の2クラス80人減から大幅に募集定員数が削られました。昨年に比べてそれぞれ1クラス40人定員が減少した金沢西高校では、大学進学実績が高いことや、1ランク上の金沢桜丘高校や金沢錦丘高校が毎年高倍率なことから出願倍率を見た後、変更期間に志望変更する生徒が出ます。このことからも、もともと人気も高く、毎年1.30倍前後の倍率がある高校なので、今年は更に昨年以上の高倍率で競争の激化が予想されます。このことから県中央区では、他の高校へも影響が波及する可能性があります。

 

また県央地区の普通科上位校では全県一学区制になって以降、県南地区や県北地区からの越境受験生の増加に伴って毎年高倍率になることが今ではお馴染みとなりました。

 

県南地区では、中学校を卒業予定の人数が約1クラス分増えているのにも関わらず、高校の募集定員に変更がないこことから、昨年に比べて若干競争が激しくなりそうです。今年も例年通り、国公立大学などの上位大学への合格実績が非常に高い学区トップ校の小松高校への高倍率が予想されます。

 

また小松明峰高校がJR明峰駅から近くて交通の便が非常に優れていることや難関大学への合格者を輩出していることから近年では小松高校に次ぐ人気と合格基準点の高さを誇ります。ここ数年に関しては加賀市内の生徒でも偏差値を見て小松明峰高校を受験する生徒が増えつつあります。

 

加賀市に立地しているかつての学区セカンド校である伝統校の大聖寺高校は国公立大学への合格者数や難関私立大学への合格者でも小松明峰高校よりも高い実績を出してきましたが、近年では中学生の卒業数の減少に伴い、小松市内からの志願者がさほど多くありません。その影響で、上位の生徒は小松高校へ行ける水準のレベルの高い地元の加賀市内の生徒が進学しますが、志願者数の減少に伴って合格基準点が下がってきており、学力差が大きく開いてきています。過去の高い大学合格実績と伝統の長さから難関私立高校の指定校推薦枠も持っているので、合格基準点が下がってきたことから狙い目のお勧め高校と言えます。

 

県北地区では、中学校を卒業予定の人数が減少するにも関わらず、高校の募集定員に変更がないことや近年では競争倍率が募集定員を下回る高校も多いので、一部の上位校を除いて例年通りの倍率に落ち着きそうです。学区トップ校の七尾高校でも、学区制の撤廃の影響で優秀な奥能登の生徒たちが同じ下宿をするのなら、と金沢市内の泉丘高校や二水高校などを志願するようになった影響で、近年では比較的低倍率になることが予想されます。

 

かつては進学校として名を馳せていた珠洲市内の飯田高校や輪島市内の輪島高校では、近年では1.00倍前後の低倍率が続いています。しかし、七尾高校や金沢市内の泉丘高校などに進学しない優秀な生徒がいることや過去の難関私立大学への合格実績と伝統の長さから難関私立高校の指定校推薦枠を持っていることからお得感のある選択と言えます。能登地区の高校では伝統的に学校の面倒見がよいことでも知られ、仮に浪人した場合でも英作文の添削をしてもらえたり、生徒数が少ないことからよりきめ細かい指導を受けられるのも魅力です。

 

 

受験倍率から予想される受験生心理と志願先の決め方

 

受験倍率の動向を毎年追って見ていくと、昨年度の志願倍率が高かった高校や学科においては、いわゆる振り子現象が見られることが経験上、多いです。例えば、翌年度に敬遠して低倍率になる場合や逆に昨年度の志願倍率が低かった高校や学科においては、狙い目だと考えて高倍率になる場合が多く見受けられます。

 

この辺の動きも念頭におきながら、石川県の公立高校入試では、出願後の変更期間が向けられているので、実際の第一次出願締め切り後に発表される倍率を見極めてから再検討することも有効だと思います。場合によっては人生を左右するかもしれない受験高校を決める際には、偏差値や合格基準点だけで決めるのはとても危険なことだと、私の経験上思います。

 

交通の便や中学校卒業予定者数の減少から、偏差値や合格基準点は変化してくるものです。しかし、高校毎に持つ難関私立高校の指定校推薦枠は、高校が持つ伝統の長さと過去の卒業生の実績の高さや同じミッション系であることから得られたものです。近年の合格基準点の低下に伴って、伝統校やミッション系の北陸学院高校などを志望することは、大学進学を視野に入れてみた際には非常にお得感がある選択であると言えます。

 

合わせて石川県公立高校受験 入試志願倍率表 【平成29年(2017年)度版】】もお読みいただくと役立つかと思います。また金沢市・石川県内にお住いの方で個別のご相談などありましたら、家庭教師アズ金沢教室0120-66-2020までお気軽にご連絡いただけたらと思います。

 

 

<全日制> 募集定員数と昨年度比の増減数

 

高等学校名 学科・コース名 募集定員 増減数 学級数
大聖寺実業 電子機械
情報ビジネス
80
40
  2
1
大聖寺 普通 160  -40 5
加賀 総合学科 80   2
小松商業 商業 160  -40 5
小松工業 機械
電気
建設
材料化学
80
80
40
40
  2
2
1
1
小松 普通
理数(普通・理数併願)
280
40
  7
1
小松明峰 普通 240   -40 7
寺井 総合学科 200   5
鶴来 普通 スポーツ科学 120 40   4
松任 普通
総合学科
80
120
  2
3
翠星 総合グリーン科学 160   4
野々市明倫 普通 320 -40 8
金沢錦丘 普通 360 -40 9
金沢泉丘 普通
理数(普・理併願)
360
40
  9
1
金沢二水 普通 400   10
金沢伏見 普通 280   7
金沢辰巳丘 普通 芸術 160  -40  5
金沢商業 総合情報ビジネス 280   7
石川県立工業 機械システム
電気
電子情報
材料化学
工芸
ティスタイル工学
デザイン
80
40
40
40
40
40
40
  2
1
1
1
1
1
1
金沢桜丘 普通 360   9
金沢西 普通 320  -40  9
金沢北稜 総合学科 200   5
金沢向陽 普通 120  -40  4
内灘 普通 120   3
津幡 スポーツ健康科学
総合学科
80
120
  2
3
羽咋 普通 200   5
羽咋工業 電子機械
電気
建設造形
40
40
40
  1
1
1
宝達 普通 80   2
志賀 普通
総合学科
40
40
  1
1
七尾東雲 電子機械
演劇
総合経営学科
80
40
40

 

 -40 

2
1
2
七尾 普通
文系フロンティア(普・文併願)
理数(普・理併願)
160
40
40
  4
1
1
田鶴浜 衛生看護
健康福祉
40
40
  1
1
鹿西 普通 120   -40 4
穴水 普通
普通(キャリア)
40
40
  1
1
能登 普通
地域創造
40
40
  1
1
門前 普通
普通(キャリア)
40
40
  1
1
輪島 普通
総合学科
120
40
  3
1
飯田 普通
総合学科
80
40
 -40 3
1
小松市立 普通
芸術
160
40
  4
1
金沢市立工業 機械
電気
電子情報
建築
土木
80
40
40
40
40
  2
1
1
1
1
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